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- 2023.12.15 Friday
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純正律について思う事‥‥純正調ともいうそうです。
純正律のピアノの和音にはうねりがなく、まっすぐに音が伸びます。
子供の頃トランペットをやっていて、B♭管(ベーかん)という概念がわからず、
とにかく一音上げて楽譜を読むという作業に、なんでそんな事しないとならないかと思いつつ、
そうゆうもんなのかと。普通に楽譜読めたとしても、むしろ混乱するよね。
それゆえ、楽器別に調整をしないとならないのは理解していました。
‥‥そういえば、ピアノでなく音叉でチューニングしていました。
楽典の入門書を開くと音階の話とか出てきますが、
音楽の事って文字面では理解できない事多々あると思います。
で、なんで急にこんな話をしたかといいますと、最近、純正律に調整した音源のショパンを聞きました。というか、古典調律の聞き比べですかね。
明らかに固い平均律にくらべ柔らかい響‥‥
で、モーツアルトピアノ曲の純正調版を聞いたりしてちょっと驚きました。
ベートベンも純正調で作曲していたそうで、モーツアルトは頭を抱えていたそうです。
このお二方とも頭の中で作曲していそうなタイプなので、頭の中と頭の外の響きがちがったら嫌だと思います。
ただ、ベートベンは二十台後半にはもう耳に障害がでてしまっていたそうなので、影響がすくないかもしれないですが。オケの曲はたぶん作曲者求める音楽に近かったでしょうけど。
ただ、聞き比べた感じ、純正調は柔らかく響きが良いので多分、ベートベンのピアノ曲はかかり印書が変わるとおもます。
正直、力強くメッセージ性の強いベートベンの音楽には美しさ以上に、泥臭ささやしつこさを感じでしまっていて苦手な所もあったのです。その泥臭さが‥‥太陽の光のような暖かさとスッキリとした響きに包まれていたら‥‥それはもう別物ではないかと思うのです。
ただ、現実に本当にその響きを楽しもうとしたら、各調に合わせた調律のピアノを何台用意しないとならないという恐ろしい事になってしまいますが。
ショパンは有名なわりには数えるくらいしかコンサートをしていないそうですが、
(生涯30回ぐらい?)
コンサート会場に何台かピアノを用意して!調律していたそうです。
彼が、プレイエル(ピアノメーカー)の人と、より響きの良い弾きやすい楽器を求めて何かいろいろとやっていたのは知っていましたが、メカニック的な事かとばっかり思っておりました。そっちのベクトルも当然あったのですね。
あくまで推論ですが、ショパンは幼い頃に街のおじいさん音楽家に音楽を教わっていました。
音楽好きの両親とともに家族ぐるみのお付き合いしていたであろう愛すべき翁は、純正律でなくなっていく傾向があるピアノ調律について「響きがなっとらん」とか愚痴をこぼしていたかもしれません。こだわったとしてもおかしくないですね。
日本とヨーロッパでは気候が違うし、建物の構造も違うだろうし、調律以前に、楽器自体も時間経過とともに大きく進歩しているので、200年前の音を再現する事自体が無理でしょう。
せめて調律だけでも再現できないものでしょうかね。
おそらく、ほんだし(粉)でつくった味噌汁とちゃんとお出汁をとった味噌汁ぐらい味わいが違うんではないでしょうか。(比べるものが他に思い当たらなかった‥‥汗)
それにしても調律は大変そうです。共鳴とかそうゆのも関係してきそうですし。
今ならITで、もう少ししたらAIを使ってなんとかなる?かもしれないですが。